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この度KANA KAWANISHI GALLERYでは、2022年1月から半年間に渡り、内倉真一郎の写真集を毎月1冊(合計6タイトル)連続刊行いたします。
宮崎県延岡市に拠点を置く株式会社内倉写真館の二代目でもある内倉真一郎は、写真の「真」の字を名に授かることからその命を歩み始め、愚直なまでに写真と向き合ってきた写真家。一見すると何気ないく見過ごされてしまいそうな被写体でさえも、独特の嗅覚で、その核をなす唯一無二な瞬間をカメラで捉えてきました。
今回は、内倉真一郎の初期作品から最新作までを毎月1冊のペースで6冊を連続刊行することで、活動初期から一貫した眼差しで進化を続ける内倉の活動を俯瞰いたします。また1月から6月までの連続刊行を経て、2022年7月には最新作にて個展を開催いたします。是非合わせましてご期待ください。
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■『Early works 2: Portrait』について
「Early Works 2: Portrait」は、内倉真一郎の初期作品から人物ポートレートに軸を置く〈私は自分に恋をした 新しく産まれる自分に〉、〈肖像〉、〈人間図鑑〉の3シリーズをまとめた作品集。
〈私は自分に恋をした 新しく産まれる自分に〉(2002年)は、内倉の写真家としてのデビュー作でもあるセルフポートレート。カメラの前にナルシシズムをも隠さずに裸で構える姿は、写真家として生きていく自己表明でもあります。その一方〈肖像〉(2010年)及び〈人間図鑑〉(2011年)は、老若男女の様々な被写体をモノクロームでストレート撮影しながら独特の在り様を捉えたポートレート群であり、内倉が現在進行形で更新を続ける最新作にも通じるシリーズです。
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選び抜いた被写体のアイデンティティの上に、徹底的に自分の美意識(妄想と言っても良い)を上書きして演出した大判の肖像写真群は、逆説的に途方もなくストレートである。(...)セクシーでもあり滑稽でもある典型の毒によって、アイデンティティという毒を制するのだ。毒が毒を解毒することで、逆説的にも、ただの素人たちが残る。どこにでもいる他者たちが、アイデンティティをきれいに取り除かれて、裸の同等性において立ち現れるのである。(清水穣・写真評論家「批評のフィールドワーク: 日本現代美術観測」より抜粋)
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著者:内倉真一郎
発行:KANA KAWANISHI GALLERY
印刷・製本:株式会社イニュニック
製本:上製本
サイズ:297 mm × 210 mm
ページ数:54P
部数:100部
刊行日:2022年2月1日
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■内倉真一郎 プロフィール
1981年、宮崎県生まれ。日本写真映像専門学校(大阪)卒業後独立し、現在は宮崎県にて活動。主な個展に私の肖像』(2020年、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY、東京/BLOOM GALLERY、大阪)、『十一月の星』(2018年、EMON PHOTO GALLERY、東京)、『犬の戦士団』・『十一月の星』(2018年、居藝廊G.GALLERY、台湾・台北)、『PORTRAIT』(2017年、BLOOM GALLERY、大阪)など。主なグループ展に『第8回大理国際写真祭』(2019年、中国・大理)、『My Body, Your Body, Their Body』(2019年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『第2回寧波市国際写真祭』(2017年、中国・寧波)、『YP』(2017年、清里フォトアートミュージアム、山梨)など。
主な受賞歴に第41回キヤノン写真新世紀優秀賞 (2018年澤田知子選)、 第33回・34回・36回キヤノン写真新世紀佳作 (2010年清水穰選、2011年大森克己選、2013年椹木野衣選) 、第7回EMON AWARDグランプリ (2018年) 他多数。作品集に『私の肖像』(2020年、赤々舎刊)など。
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